こんにちは。
本記事をご覧いただきありがとうございます。
今回は「保険概論」として、
「円安になると保険料は上がる?」についてご説明をいたします。
(一部筆者の個人的見解を含みます、ご了承ください)
昨今(2024年)は数年前から比較すると大幅に円安が進行しております。
一見国内の損害保険では為替の影響等は関係なく感じる方もいらっしゃると思いますが、
結論としては
「円安になると保険料は上がる」と考えております。
理由は簡潔に言うと
「保険会社の支払保険金が増加し、保険収支が悪化するため」です。
詳細をご説明していきます。
①まず、保険会社は保険契約者(保険加入者)が支払った保険料(掛金)の「一部」を事故が発生した方に対し補償する保険金(給付金)として充当します。
②例えば自動車保険で物損の事故が発生した場合、仮にその自動車が外国車だった場合、部材等は海外から輸入されることになります。(火災保険で対象となる事故であっても建物を復旧させるための資材や家財に使われる部品等も海外産のものが使われている場合が多いです。)
③輸入部材・製品等が使用されている場合、円安により日本国内での流通価格は上昇し、その結果「保険金(給付金)」の全体の金額が増加します。
④保険会社にとって、保険料(掛金)=収入が変わらないまま、保険金(給付金)=支出が増加すると、保険契約の収支が悪化します。
⑤採算を取り戻すために商品改定を行い「保険料(掛金)」を増加させます。=収入を支出に併せ増加させることで採算を確保しようとします。
⑥その結果として、保険料が引き上がる(増加する)ということになります。
以上が円安になると保険料が増加すると考える理由です。
ご理解いただけましたでしょうか?
今後日本の円の価格は円高に向かうのか、円安に向かうのかはなかなか不透明ではありますが、円安に向かう場合、さらなる保険料の増加という可能性は高いと考えます。
逆に円高に振れた場合、保険料は安くなるのでしょうか?
過去商品改定により大幅に保険料が引き下がったという話は聞いたことがありません。あまり期待はできないかもしれませんね。笑
最後までご覧いただきありがとうございました。
ご覧いただいた皆様の保険への知識向上に寄与できたなら幸いです。
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