こんにちは。
本記事をご覧いただきありがとうございます。
本記事では「消費税が上がると保険料が上がる?」と題し、
「非課税」な保険契約が「消費税が上がる」ということに連動し、保険料が上がるのか?という点に関してご説明いたします。
(一部筆者個人的な考え方を含みます。ご了承ください。)
※まず、大前提として保険契約における保険料(掛金)は「非課税」となっています。(日本国内に限る、2024年時点)
結論から言うと
消費税が上がると、保険料は上がります。
その理由は、
「事故発生時に受け取る保険金(補償金)は税込金額で受け取れるため、保険会社として支出(保険金支払い)金額が増え、保険契約の採算が悪化するため」です。
詳細に説明していきます。
①まず、保険会社は保険契約者(保険加入者)が支払った保険料(掛金)の「一部」を事故が発生した方に対し補償する保険金(補償金)として充当します。
②消費税が増税されても、保険料(掛金)は非課税ですので、この時点で保険料は上がらず、保険会社にとっての売上(収入)は変わりません。
③その一方で、事故が発生した場合に保険会社が保険金請求権者に対して支払う保険金(補償金)は税込の金額での支払いとなります。(これは実損填補として実際に生じた損害額に対し保険金を支払うことになっているため(=税込金額で支払うことになっているため)です。
④③により保険会社が支払う保険金の額は消費税改定前より改定による増加%分増えることになります。
例)税抜き100万円の損害保険金を保険会社が支払場合
旧(税率8%):100万円+消費税8%=108万円の支払
新(税率10%):100万円+消費税10%=110万円の支払
差額:110万円ー108万円=2万円の支払保険金の増加
⑤保険会社にとって、保険料(掛金)=収入は非課税のため変わらないまま、保険金(給付金)=支出が増加すると、保険契約の収支が悪化します。(※厳密には消費税が変わっても実入りの収入は変わりませんが、)
⑥採算を取り戻すために商品改定を行い「保険料(掛金)」を増加させます。=収入を支出に併せ増加させることで採算を確保しようとします。
⑦その結果として、保険料が引き上がる(増加する)ということになります。
上記が消費税が上がると保険料が上がる理由となります。
では、仮に消費税が下がった場合、保険料は下がるのでしょうか?
過去に事例がないので現時点ではわかりませんね。その場合には保険料が下がることを期待して待つしかないかと思います。笑
本記事は以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
本記事をご覧いただいた方の保険知識向上に寄与できたなら幸いです。
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