こんにちは。
ご覧いただきありがとうございます。
本記事では、「物価が上がると保険料が上がる?」と題し、物価の変動が保険料に与える影響について解説していきます。
結論から言うと、
物価が上がると、保険料は上がります。
理由は、「物価の上昇により、損害が発生した場合の保険金の額の上昇や保険会社内で発生する費用の増加により保険契約の収支が悪化し、保険会社が保険料改定により採算を確保しようとするため」です。
詳細は以下の通りです。
①まず、保険会社は保険契約者(保険加入者)が支払った保険料(掛金)の「一部」を事故が発生した方に対し補償する保険金(補償金)として充当します。
②保険金は実損填補を目的としており、発生した損害から復旧するために要した費用を保険金として受け取ります。
③昨今の物価の上昇により、あらゆるモノやサービスの値段が上昇しています。例えば数年前までは10万円で調達できていた部品が12万円になっていたり、それを修理するための人件費も5万円から6万円に上昇していたりします。
そうするとそれらを積算して決定される保険金の額も
従来:10万円+5万円=15万円だった修理費用が
直近:12万円+6万円=18万円となっており、
18万円ー15万円=3万円の保険金が増加します。
④加えて、保険会社で発生する費用も保険会社内部で増加します。
人件費やシステム費、福利厚生費などです。
⑤保険会社にとって、保険料(掛金)=収入は変わらないまま、保険金(給付金)=支出の増加と、保険会社の費用の増加が発生し、保険契約の収支が悪化(利益が減少)します。
⑥採算を取り戻すために商品改定を行い「保険料(掛金)」を増加させます。=収入を支出に併せ増加させることで採算を確保しようとします。
⑦その結果として、保険料が引き上がる(増加する)ということになります。
上記が物価が上がると保険料が上がる理由となります。
いかがでしたでしょうか?
保険料は物価の上昇のみならず、様々な影響を受け決定します。
「円安になると保険料は上がる?」と題して、円安による保険料への影響についても別記事で解説しておりますので、ご参照ください。
【保険概論】円安になると保険料は上がる? – ぽくつの「保険勉強会」
本記事は以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
本記事をご覧いただいた方の保険知識向上に寄与できたなら幸いです。
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