こんにちは。
ご覧いただきありがとうございます。
本記事では地震保険の必要性について解説していきます。
皆様はご自宅の火災保険に地震保険をセットしてご契約しておりますでしょうか?
・自分の家は耐震基準を満たしているから必要ない。
・地震が少ない地域だから地震保険はかけない。
などとお考えではないでしょうか?
そのお考え自体を否定するものではございませんが、
個人的には地震保険はぜひ加入していただきたいと考えております。
(特に一軒家の場合には必須だと考えております。)
理由は以下の通りです。
①大規模地震は日本の各地で発生しており、発生しない補償がある場所はない
②地震保険では地震による「揺れ」以外の損害も補償される
③地震に起因して付随的に発生した火災は地震保険の対象となり、火災保険では対象にならない
それぞれ解説していきます。
①大規模地震は日本の各地で発生しており、発生しない補償がある場所はない
ご存じの通り、日本は地震大国です。
日本各地で地震は発生いたします。
最近では首都直下地震が30年以内に70%程度、南海トラフ地震が30年以内に70~80%程度などと言われており、被害が予測される地域では地震の対策が喫緊の課題として進められている一方、その他の地域では、自分たちの地域は地震の発生確率が低いという理由で地震の対策が後回しになっていたりするのが現状です。
ただし、日本においては「いつ」、「どこで」、大規模な地震が発生してもおかしくはありません。
実際に2024年1月1日に大規模地震が発生した能登半島では、
30年以内の地震発生確率を予測している防災科研のJ-SHISにおいても
震度6弱以上の地震の発生確率は数%程度と首都圏や南海トラフでの被害が予測される地域より圧倒的に低いパーセンテージとなっておりました。
しかしながら、首都直下地震や南海トラフに先駆け、能登半島地震は発生してしまい、多くの方が被災してしました、。
同様の事例は2018年の熊本地震でも発生しております。
(当時の熊本県における震度6弱以上の地震発生確率は能登半島同様、低い値となっておりました。)
地震が「いつ」、「どこで」、「どの程度の規模で」発生するかは現代の科学では完全ある予測は難しいようです。
そのような状況下で地震が起こりうる活断層や、海溝に囲まれた日本列島では「いつ」、「どこで」、大規模な地震が発生してもおかしくはないのです。
だからこそ、地震を他人事と捉えず、
自分の住む場所で発生してもおかしくないと考えてほしいのです。
また、その場合に自宅が揺れによる影響で被害が発生しうることを考え、万が一の財源対策として、地震保険の必要性を検討してください。
②地震保険では地震による「揺れ」以外の損害も補償される
上述の通り、地震は日本各地でいつ発生してもおかしくはありません。
そんな中、「自分の家は最新の耐震基準に基づいて設計されているから地震が発生しても問題ない」と考えていらっしゃる方も多いかと思います。
考え自体は決して間違いではありません。
日本の建物は世界的にも厳しい耐震基準に基づく設計・建築がなされています。
ただし、それはあくまでも地震の「揺れ」に対しての設計です。
地震が発生した場合、それが海溝型の地震である場合には、そのあとに
揺れと同等、またはそれ以上の脅威となる「津波」が発生し沿岸地域を中心に襲ってきます。
地震保険ではこの地震により発生した「津波」による損害も補償されます。
だからこそ、建物が耐震基準を満たしているからという安易な理由で地震保険は不要と考えず、「津波」による危険も考慮し、検討してください。
津波は一つの説として、浸水深30cm程度から人が流される可能性があり、
浸水深2m程度から木造の物件が流され始めるといわれています。
ご自宅等のハザードマップを確認いただき、津波による影響も考えられる場合には、ぜひ「津波」による危険も考慮の上、地震保険の要否を検討してください。
津波による影響等を確認できるツールをまとめたブログは以下URLから確認ください。
【火災保険】自然災害のリスクを知るためのツール – ぽくつの「保険勉強会」 (kuwapo39.com)
③地震に起因して付随的に発生した火災は地震保険の対象となり、火災保険では対象にならない
上記①、②で説明した、地震保険の必要性についてはご存じの方も多いと考えております。(何を当たり前のことを!と思われたかなと考えております)
一番見落としがちなのは「地震によって発生した火災」は地震保険の対象であり、「火災保険では対象とならない!」という点です。
なんとなく、火災であれば火災保険なのでは?と考えてしまいますよね。
保険の約款上、地震に起因する事故は地震による火災の発生を含め、地震保険で補償対象となる旨が明記されています。
ですので、地震が発生した後に、地震を起因としたガス漏れによる火災などが起こった場合にはそれは地震保険の範疇となってしまうのです。
例えば阪神淡路大震災では多くが朝食の準備時間帯だったこともあり、
コンロ等を使用していたことから多くの火災が発生しました。
地震は「いつ」発生するかわからないため、
たまたまコンロを使用している最中に地震が発生し、引火してしまう可能性は十分に考えられます。
また、ほかにも注意しなければいけないことがあります。
それは他で発生した火災が延焼し、自宅まで影響してしまうことです。
自宅では万全の準備をしていても、
どこかで火災が発生し、燃え広がってしまい自宅まで巻き込まれることは十分に考えられます。
特に都心部等の住宅密集地などでは一度近隣で火災が発生すれば隣家に燃え広がり、いつの間にか広域火災が発生する可能性が考えられます。
たとえ延焼に巻き込まれたとしても自宅が燃えてしまった場合には、
その復旧は自費で行わなければなりません。
一部公費による負担は考えられますが、原則は自己負担です。
このようなリスクも考慮し、地震保険を考えることが必要です。
先ほどの①、②とも関連しますが、
自分の家は耐震基準を満たしているし、ガスの供給も揺れにより停止することになっていようとも、自宅が損傷してしまうリスクは常に付きまとうのです。
以上が地震保険が必要だと考える3つのポイントとなります。
ぜひご自宅のリスクを再確認したうえで、
改めて地震保険の要否を検討していただければと考えておりますし、本記事がそのリスクを確認するうえでの一助となれば大変光栄です。
また、地震保険に限らず、火災保険を含め
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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