こんにちは。
ご覧いただきありがとうございます。
本記事では個人向けの地震保険における、
付帯可能な特約についてその内容と付帯要否の検討ポイントを説明いたします。
地震保険において付帯可能な特約は以下の通りです。
地震危険等上乗せ特約
地震火災特約(地震火災30プラン・地震火災50プラン)
それぞれの概要とどのような場合に特約を付帯すべきかを解説します。
地震危険等上乗せ特約
概要:地震等を原因とする火災、損壊、埋没、流失の損害が生じた場合に、地震保険金額とあわせて最大で火災保険金額の100%まで補償するもの。
本特約付帯の推奨:ご自宅が「津波による浸水エリア」に含まれている場合には本特約を検討してください。
地震の場合、家の損害に大きな影響を与えるのは揺れよりも津波です。(もちろん人的被害もですが)
仮に耐震基準を満たしており、揺れによる被害は抑えられたとしても、津波に耐えられるかは別問題です。
一般的に津波の浸水深が2m程度から木造家屋は津波に流され出すと言われております。
流された場合、地震保険の基本補償である最大火災保険の50%の補償ではまず確実に必要な金額が補償されません。
そのため、補償金額を火災保険同等額=建物の再取得費用相当額まで増額しておくことを推奨いたします。
地震火災特約(地震火災30プラン・地震火災50プラン)
概要:地震等を原因とする火災の損害が生じた場合に、地震保険金・地震火災費用保険金とあわせて最大で火災保険金額の100%まで補償するもの。
※地震危険等上乗せ特約との違い:「地震危険等上乗せ特約」は地震を原因とする「火災、損壊、埋没、流失」が対象なのに対し、「地震火災特約」では「火災」のみが対象となっている点。(補償の広さでは地震危険等上乗せ特約のほうが広い)
本特約付帯の推奨:ご自宅が木造住宅密集地等、隣家との距離が近く、近所に家が多い場合には補償を検討してください。
津波と同様に地震の際に大きな被害を引き起こすのは火災です。
自宅は感震ブレーカーだからやガスも揺れを感知すると自動的に止まるから、火災は起きないとたかを括ってはいけません。
そして火災は自宅から発生する場合もあれば、近隣から発生した火が延焼し巻き込まれる可能性もあります。
木造住宅密集地では火災の延焼リスクは非常に高いです。
※燃えやすいものの集合体ですし、地震の場合、消防も手一杯になるため消火が遅れます。
そのため、地震による火災に巻き込まれるリスクまで踏まえて検討する必要があり、上記の通り木造住宅密集地等の方は本特約の付帯を検討していただきたいと考えております。
まとめると、
津波浸水エリアの場合:地震危険等上乗せ特約
木造住宅密集地の場合:地震火災特約
となります。
いずれにせよ大きな地震、それに伴う火災や津波が発生した場合には大変なことが数多く発生します。その中で、金銭的にだけでも悩みを減らしていただきたく、ご懸念の地域に住まわれている場合には上記特約を自宅の立地特性を踏まえて検討してもらいたいと考えております。
保険の話からは外れますが、そのような地域の方は地震により揺れ以外にも大きなリスクがあるということを認識し、ご自身の命を守るために必要な避難場所・避難経路の確認を常日頃から行ってください。
(保険金請求するのも、家を復旧するのも命あってこそです。)
話はそれましたが、ぜひ自宅の立地特性を知り、
自助の観点で必要な地震保険の特約についてご検討ください。
自宅の立地特性及び事前災害のリスクを知るツールを別の記事で紹介しております。ご参考ください。
【火災保険】自然災害のリスクを知るためのツール – ぽくつの「保険勉強会」 (kuwapo39.com)
上記のような火災保険/地震保険の検討のポイントをまとめたチェックシートをスキル共有サイトのココナラで販売しております。ぜひご覧ください。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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