【火災保険】保険金額設定で重要なこととは?

こんにちは。

ご覧いただきありがとうございます。

本記事では、火災保険の検討・見直しにあたってのポイントとして

保険金額の設定で注意すべきことをご説明いたします。

別の記事で、火災保険料=保険金額×保険料率であることから、

保険金額を増減させることで、保険料へダイレクトに反映可能な旨を記載しましたが、じゃあ任意の金額で適当に設定すればいいのか?というと全くそうではありません。

保険金額を適当に設定したことで被るデメリットを説明しながら、

ではどのように保険金額を調整させるのかという点を簡単に説明します。

(参考)火災保険料の計算式を解説した記事は以下の通りです。

【火災保険】保険料の計算式を理解しよう – ぽくつの「保険勉強会」 (kuwapo39.com)

火災保険金額を適当に設定することによるデメリットは以下2点です。

①一部保険

②超過保険

それぞれについて解説していきます。

①一部保険

一部保険とは、保険価額(保険の対象の適切な資産価額)に対し、保険金額が一部しか設定されていない場合に、事故による受取保険金が保険価額に対する保険金額の割合で削減されてしまうことを言います。

例)

・保険価額3,000万円の建物に対し、保険金額を1,500万円(50%)に設定

・火災により建物の一部が焼損し、500万円の修理費用が発生。

・保険金額が保険価額に対して50%設定の一部保険となっていいたため、保険会社から250万円の保険金しか受け取ることができなかった。

・想定外の250万円の自己負担が発生してしまった。

②超過保険

超過保険とは、保険価額(保険の対象の適切な資産価額)に対し、保険金額を超過して設定している場合でも、全損時に受け取れる保険金は保険価額が限度となり、超過保険金額部分に対し支払っていた保険料が無駄払いになることを言います。

例)

・保険価額3,000万円の建物に対し、万が一の際に建て替え費用が嵩んでしまうことを想定し、4,500万円に設定。

・火災が発生し、建物が全焼してしまい建て替える費用が発生した。

・保険会社より、保険価額は3,000万円であるため保険金支払額は3,000万円になるといわれ、3,000万円の保険金を受け取った。

・年間保険料は15万円であったが3,000万円の保険金額であれば10万円で済み、保険金額を1.5倍に設定していたことで、5万円多く保険料を支払っていたはずだが無駄払いとなってしまっていた。

お分かりになりましたでしょうか?

保険金額は適正な資産価額(保険価額)に基づき設定する必要があり、そこから「大幅に」乖離していると、上記のように一部保険や超過保険が発生してしまうのです。

では、例えば保険料を削減したい場合に、保険金額で調整する。というのはどのように行うべきでしょうか?

答えは「適切な資産価額の範囲内」で調整をするということです。

※上記で「大幅に」を強調したのはそのためです。

保険価額は基準にのっとり設定されるものではありますが、「ピンポイントで何円でなければならない」というものではございません。

一定許容される金額の幅(価格帯)がございます。

その範囲内で調整することで、

・保険料を引き下げるために保険金額を引き下げる

・万一の建て替え費用を見込み、保険金額を少し高めに設定しておく

などがテクニックとして可能となってきます。

その保険金額の振り幅(一部保険・超過保険を回避できる保険金額の設定範囲)や、それらを活用した火災保険の検討・見直しに役立つ検討ポイントを記載した、火災保険/地震保険 補償内容確認・見直しチェックシート」をスキル共有サイトのココナラで販売していおります。ぜひご覧いただけますと幸いです。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

皆様の保険に対する知識向上一助になれば幸いです。

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