こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。
本記事では、自動車保険における「車両保険」の保険金額の設定方法について解説します。
別記事で、保険料を削減するには、車両保険の保険金額を見直し引き下げること有効であると解説しましたが、当然保険金額を引き下げることにはリスクが伴います。
【車両保険】コスト削減のポイント① 保険金額の見直し – ぽくつの「保険勉強会」
では、車両保険の金額設定について、引き下げるべきか、引き下げないべきかの判断をどのような基準に基づいて行うかについてお伝えさせていただきます。
車両保険金額の設定については、対象車両が全損となり自動車の買い替えが必要となった場合を想定し、以下2つの観点で考えていただくことが需要だと考えます。
①日々の生活に自動車は必須か?
②(①が必須であれば)現在の自動車と同スペック以上の自動車が必要か
その理由について解説します
事故発生時に、自動者の買い替え及びその買い替えにおいて現在以上のスペックの自動車への買い替えが必須か否かで自動車の買い替えの必要性が大幅に変わってきます。
仮に毎日の通勤や通学も自動車でしており、移動手段として必須であるものなのか、日々の移動は公共交通機関を使用しており、週1回程度趣味程度自動車に乗り運転しているのかでは、生活における自動車の必要性が大きく異なります。
仮に日々の生活で自動車が必須なのであれば、自動車事故等により自動車が全損となった場合に、同スペック程度の車両への買い替えは必要不可欠となってきます。そのためには一定の購入費用が発生しますので、車両保険をしっかりと付帯し、保険金で新自動車の購入費用の一部等を確保することが必要となります。
一方で、趣味程度でしか自動車を使わず多くの時間は車庫で眠っている自動車であれば、
車両が使用できなくなった場合に、無理に代替車両を購入する必要やレンタカーを借りる必要性等は発生しません。(むしろ処分してしまおうかと考えるかもしれません)
自分が代替手段として新たな自動車等を購入する必要がないのであれば、そもそも修理費用(買い替え・再購入費用)を補償する車両保険など初めから不要であるということになります。
とはいえ、全く自動車保険で補償しないことは怖いので、最低限の車両保険は付帯しておきたいということであれば、一部保険*を回避する程度の最小限度の保険金額設定をしておけばよいと考えます。
*一部保険については下記記事をご覧ください。(火災保険の記事になっていますが、車両保険も同様です。)
【火災保険】保険金額設定で重要なこととは? – ぽくつの「保険勉強会」
また、趣味程度でしか乗らないや、現在は7人乗りの自動車だが、5人家族なので最低限5人が乗れれば問題ないということであれば、そもそも現在の7人乗りの自動車での中古車市場価額を基に設定した金額までを補償する必要はありません。
このように車両保険金額は、事故発生時の自動車の修理・再購入の必要性の有無に応じて、設定すべき金額は変わってくるはずです。
車両保険金額は一般に「中古車市場相当額」を基に設定されますが、その金額は●万円から×万円の間程度ということで、一定の幅が確保されていることが多いです。
その幅の中で、自分の自動車に損害が発生した場合にどの程度まで保険で補償される必要性があるのかを考え、保険金額を自己の責任において設定されることをお勧めします。
車両保険金額の調整は、自動車保険全体の保険料(=掛金)に大きな影響を及ぼします。
詳しいポイントは以下の記事で解説しております。適宜ご参照ください。
【車両保険】コスト削減のポイント① 保険金額の見直し – ぽくつの「保険勉強会」
本記事をご覧いただいた皆様が、車両保険に対する正しい認識を持って自分が必要と考える最適な補償を行うことを期待しております。
No responses yet