【火災保険】長期契約のすすめ

こんにちは。

ご覧いただきありがとうございます。

本記事では火災保険の保険期間(契約年数)の、

長期(複数年)契約について、メリット・デメリットを踏まえて説明していきます。

結論としてはタイトルにある通り、「長期契約を推奨」いたします。

では、長期契約とするメリットデメリットを説明していきます。

長期契約のメリット
・契約期間中に保険料率の改定があり保険料の値上げがあった場合でも保険期間中は回避でき、保険料値上げを先延ばしにできる。
・長期一括払いの支払方法にすることで、年換算保険料を数%削減可能。

長期契約のデメリット
・保険料の一括キャッシュアウト(長期一括払いの場合)


まずは、長期契約にすることのメリットからご説明いたします。

長期契約のメリットは主に以下2点です。
・契約期間中に保険料率の改定があり保険料の値上げがあった場合でも保険期間中は回避でき、保険料値上げを先延ばしにできる。
・長期一括払いの支払方法にすることで、年換算保険料を数%削減可能。

それぞれ説明していきます。

・契約期間中に保険料率の改定があり保険料の値上げがあった場合でも保険期間中は回避でき、保険料値上げを先延ばしにできる。

近年、火災保険料は自然災害の頻発化/激甚化や物価上昇の影響による保険金の請求(件数/金額)の増加により、保険会社の火災保険に関する収支が悪化していることを背景として、度重なる保険料率の改定が行われ、保険料は値上げの一途を辿っています。

保険料率の改定は2012年以降、2015年、2019年、2021年など複数回実施され、段階的に保険料が上昇しています。
(物件の所在地や物件の構造等により変化するため一概には言えませんが、
概ね2012年から約10年間で保険料は25%程度値上げされています。)

保険契約者(保険加入者)が保険料の値上げの影響を受けるのは、
保険会社が全社的な保険料率の改定後に、契約が満期を迎え更新を行うタイミングです。

そのため、保険期間を長期化していると、
例えば、契約更新後、半年後に保険料率の改定が行われたとすると、
仮に1年契約では翌年度の更新のタイミングで保険料が上がってしまうことになりますが、
5年契約を締結していた場合には保険料の値上げを、保険料率改定から4年半経過した、契約更新時まで先延ばしにすることができるのです。

あくまでも先延ばしに過ぎませんが、
補償内容が同一であれば、保険料の高い安いが重要なポイントになると思いますので、削減できる場合には削減したいものかと思います。そのための一つの方法として、長期契約はメリットとなります。

・長期一括払いの支払方法にすることで、年換算保険料を数%削減可能。

長期契約の場合、保険料の支払方法は長期一括払い、長期年払い、長期月払い等から選択することになります。

その中で、長期一括払いを選択することで、
単純な「年間保険料」×「年数」の保険料から一定のパーセンテージ、保険料が値下げされます。

背景は、保険会社(及び代理店)側の契約事務手続きの簡素化や、保険料を一括で先に収集することでのキャッシュの現在価値が高まる等が理由かと思われますが、

保険契約者(加入者)側としても年換算保険料が安くなることはメリットであると思いますので、長期契約はメリットになるかと考えます。

ただし、保険料の割引効果について従来は保険期間が長くなればなるほど、年あたりの保険料削減額(削減率)は大きくなっていましたが、
現在では5年よりも3年のほうが、保険料が安くなる逆転現象が発生しています。

理由は保険会社側が保険期間を短い3年へと誘導したいためかと思われますが、その背景として、保険期間を長期にされてしまうと保険会社にとっては値上げによって見込まれる売り上げ増加が先延ばしになってしまい、収受したい保険料が入らず、保険料値上げ効果が薄くなってしまうということがあります。

裏を返せば、保険会社が嫌なこと。≒保険契約者(加入者)にとってメリットがあること。と考えられますね。

とはいえ、契約者としては3年が最大の割引を享受できるという観点と、保険会社にとってもなるべく長期としたくないという観点を組み合わせると

保険期間5年というのは囚人のジレンマ的な結論なのかもしれません。

ですので最終的に最大割引幅である3年とするか、最長保険期間の5年とするかは皆様の判断にて決定いただければと思います。

以上が、長期契約にするメリットでした。

次にデメリットです。

長期契約のデメリット

・保険料の一括キャッシュアウト(長期一括払いの場合)

保険期間を長期化する唯一のデメリットは長期一括払いにおける保険料の一括キャッシュアウト(支払い)が発生することです。

火災保険をはじめに契約する際は、
家や家具の購入費、諸々の契約手続き等大きな支出が発生するため、
併せて支払ってしまうことで一括キャッシュ後のダメージを回避できますが、

更新の時期では、突如として発生する大きな金額での支出となってしまいます。
この一括支払いによって家計を圧迫しかねないというのが唯一のデメリットです。

とはいえ、「一括キャッシュアウト=長期一括払いの場合」ですので、
保険料の数%の削減効果を期待したい場合のみのデメリットです。

上述したメリットのうち、「保険料率改定の影響を先延ばしにして安い保険料期間を最大限に享受する」という観点は、長期年払いや長期月払いの場合でも享受可能です。

以上がデメリットである一括キャッシュアウトの説明となります。

以上を踏まえたうえで、私個人的な推奨は

保険期間は長期契約を前提に考えたうえで、
保険料数%削減効果という正の影響と保険料一括キャッシュアウトという負の影響を天秤にかけ、ご自身で望ましいほうを選択し、
保険料の支払方法(一括払いor年払い等)を決定されることです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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