【ネット系損保】CMを鵜呑みにするな②

こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。

本記事ではネット系損保のCMを鵜呑みにするなと題し、ネット系損保が安さを謳うCMでの保険料水準を真に受けないほうが良いということをお伝えします。

例えば、私が先日見た某ネット系損保のCMでは、3車種の自動車保険が月々2,000円台ということを大々的に謳っておりました。これを見ると確かに安いと感じます。

実際にネット系損保は保険料の安さを売りにしておりますので、「保険料が安い」ということに嘘偽りはありません。ただ、ここで注意したいのは、本当に月々2,000円台で加入できると思ってはいけないということ、そしてこの保険会社は保険料が安いと勘違いしてすぐに飛びついてはいけないということです。

私がみたCMでは、3パターンの異なる車種で、それぞれ月々2,000円台と謳っている下に、以下の文言が記載されておりました。

①40代(または50代)

②20等級

③車種はN-BOX、ヤリス、シエンタ

それは、保険料も安くなり、月々2,000円台でもおかしくないよねという感じです。

保険料が安くなる3つの要素を適用したうえでの保険料だからです。理由を解説します。

①40代(または50代)

全年齢帯の中で一番保険料が安い年齢帯です。事故率が低いためです。

自動車保険の事故率は若い年齢帯が一番高く、次に高年齢帯が高い傾向があります。一番事故率が低い年齢帯が40代から50代程度と言われています。

事故率が低い=保険金支払いの可能性が低いことを意味しますので、保険料を安く設定しても問題ないということになります。

もともと保険料が安く設定されている年齢帯を広告で例示しているのです。

②20等級

自動車保険で最大限割引が適用されている等級です。

自動車保険は1等級から20等級までの「等級制」が採用されております。1等級に近いほど保険料は高く、20等級に近づくほど保険料は安くなります。

20等級の保険料は定価の保険料と比較すると最大63%の割引が適用されます。

例示されている月々2,000円台の保険料は最大値である63%の割引が適用された、最安値保険料であったのです。

③車種はN-BOX、ヤリス、シエンタ

どうやら例示されている保険料は車両保険が付帯されているとのことでした。

そして車両保険が付保されている車両は上記3車種です。いずれもコンパクトカータイプの車種です。

車両価格が高い車種ではありません。どちらかというと一般大衆向けの安めの車種と言ってもいいかもしれません。

車両保険は「保険金額」×「保険料率」で決定されます。「保険金額」は新車の場合には「購入価格相当額」になります。

当然、高い車種のほうが車両保険は高くなり、安い車種の車両保険は安い傾向になります。

例示している車種はいずれも高級ではない車種ですので、車両保険自体安い車種なのです。

※このCMのいやらしいところは、そもそもの車両保険金額を掲載していないことです。車両保険は購入から時間が経過すると償却が進むため、車両保険金額も年々低下していくため、新車と5年経過後では車両保険金額とそれに伴う保険料は異なるはずなのに、それらの情報を一切記載していないのです、、。

以上3点より、これらの保険料は自動車保険の中でも下限値と言ってもいい内容になり、これらの内容であれば月々2,000円台でもおかしくはなく、大々的に出すほどの安さではないことはわかります。

逆に言うと、この保険料水準で契約できると思っても、自分の年齢・車種・等級にあてはめると全然違った保険料になってしまい、がっかりしてしまいます。

自動車保険に対し知識がない方々はこの保険会社は保険料が安いはずだと思い、この保険会社で契約してしまう、または他の保険会社から切り替えてしまう可能性があります。

CMの内容を鵜呑みにせず、保険の内容を吟味し保険会社及び保険条件を検討することが重要です。

いかがでしたでしょうか?

最後までご覧いただきありがとうございました。

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