損害保険の取扱い形態

こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。

本記事では、「損害保険の取扱い形態」≒販売チャネル)について解説します。

損害保険の取扱い形態は大きく3つに分かれます。それぞれの概要は下表のとおりです。

取扱い形態収入割合*概要
保険代理店扱い90.7%保険会社と保険販売に関する業務委託契約を締結した保険代理店が、保険会社の代理として保険契約者と保険会社のパイプ役となりながら保険契約の取り扱いを行う形態
・保険代理店には専業の代理店のほか、自動車ディーラーや不動産会社などの兼業代理店も多い
保険仲立人扱い0.7%特定の損害保険会社からの委託を受けることなく、損害保険会社と保険契約者の間で、中立な立場として「保険仲立人」が保険契約の媒介を行う取扱い形態
・日本ではマイナーな取扱い形態だが、欧米の企業マーケットでは主流な取扱い形態
直扱い8.3%保険代理店や保険仲立人などの仲介業者を介さず、損害保険の役職員が直接保険募集を行う取扱い形態。
インターネット等で損害保険会社が直接保険募集を行う通信販売(いわゆるネット系損保)も直扱いに含む

*出典:日本損害保険協会[2022]「日本の損害保険:ファクトブック2022」

日本では歴史上、代理店扱いの歴史が長いため、現在でも約9割の契約は「代理店扱い」となっています。

一方で、個人分野では仲介業者を介さないネット系損保の台頭により、「直扱い」の割合が高まっています。

また、企業分野では、昨今の損害保険会社や一部の保険代理店が絡んだ「価格調整問題」を受け、より独立した立場で保険契約の媒介を行う「保険仲立人」に注目が集まっています。

今後DX化等の技術発展が進んだ場合には、個人分野・企業分野ともに販売形態も大きく変わってくるかもしれません。

(実際に、日本ではまだ普及していない中小企業向けのネット完結型の損害保険が、一部の国では台頭してきているようです。)

損害保険の取扱い形態の違いの整理の参考になりましたでしょうか?

別の記事では上記の取扱い形態のうち、保険代理店と保険仲立人の違いについてもう少し深堀をして解説をしています。ぜひそちらもご参照ください。

保険代理店と保険仲立人(ブローカー)の違い – ぽくつの「保険勉強会」

CATEGORIES:

共通-損害保険

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